おばちゃん劇団「ほのお」を見てきました

正直、95歳のおばあちゃんが皆の前で声を出して演技をする姿が想像できませんでした。あまり期待をしていない心が申し訳ないような、年も年なだけに少し醒めた気持ちで席に座ったのも事実です。

しかし、たっぷり1時間15分の物語が私を引きつけます。何度笑ったことでしょう・・何度教えられたことでしょう・・何度勇気をもらったことでしょう・・ずうっと永遠に続く嫁姑問題をさっぱりと明るく、しかし的確に解決をしていく物語でした。体と体を触れ合ってこそ、心も本当の家族になっていくものだということを改めて感じました。

もと保健師の「大石さき」さんは定年を迎えた60歳を機に、この劇団を立ち上げたそうです。わずか5−6名のおばあちゃん達が、若い人顔負けの演技をするのです。「さき」さん書き下ろしの作品を方言たっぷりのアドリブ入で堂々と演技する姿に私の心はのめり込んでしまいました。

そして、最後のインタビューでも「さき」さんの生き方、考え方に感動し、たくさんのパワーをもらって帰ってきました。
玄関先で皆をお見送りしていただいた際、思わず握手を求めてしまいましたが、あの温かい手の感触を忘れません。