27回忌

父が亡くなってもう27年目を迎えることになる。最も身近な愛する人がいなくなるという経験をしたときは、身を引きちぎられる思いだった。死という意味と病気のすさまじさと失うものへの恐怖がいっぺんに来て、抱えきれない本当の悲しさを初めて知ったことを今でも胸がツーンと痛くなるほどに覚えている。
つい最近のようでもあり、ずうっと昔のようでもあり・・・


しかしやはり年月がたったなあと思う。いろいろな人との別れがあり、悲しみや喜びを見てきた今、人間というものは生を受ければ必ずこの世との別れもやってくるということが何となく自然のことだと受け入れられる年齢になった。これも父を失ったことをはじめとする長い人生の経験によるものだろうか。


本日、父の27回忌が滞りなく行われた。