映画「太平洋の奇跡」

太平洋戦争末期のサイパンで、日本の武士道精神や高い誇りを持ってアメリカ軍と戦い、民間人を最後まで守りぬいた大尉の実話をもとに作られたお話です。

映画の中で日本人がなぜ投降をしないで自害するかをアメリカの偉い人が問うたとき、日本に2年間滞在経験があるアメリカ兵が、将棋の駒を持って日本人の心と精神を説明する場面がありました。なるほど、分かりやすい説明だと私たち日本人イエ私は思いましたが、やはりアメリカ人には納得できない、わからないことのようでした。

映画を見終わり、ゾロゾロと会場を出ていくときに、若いカップルの会話が聞こえてきました。「私、ちっともわかんない。全然理解できない映画だった・・」と。何を言っているのかストーリーさえつかめないようでした。
私たちの年代は、戦争こそ経験はしていませんが、親や祖父母などに聴いたり、折りに触れ話を出す機会も多少ありますし、日本人の武士道たるものが何者であるかを体で感じることはできます。しかし、今の若者は全く無関係の社会に育ち、そんな話も聞くことはめったにないでしょうから、分かれと言っても無理があるかもしれません。

ただ、日本のよさ、日本の心、日本人の義が忘れられていくのは寂しい限りだなあと思います。