慌しい出勤の出来事

毎朝挨拶しても「むすっ!」としてるおばあちゃん。駐車場から事務所に向かって歩いているときに、小屋の前でゴミ袋を持ちながらこっちを向いた。すかさず、「おはようございます」と声をかけたら、「今日は火曜日?火曜日だら?」と問いかけてくる。いつもはこちらから声をかけてもあまり「おはよう」の声も聞き取れないくらいなのに、向こうから声をかけてきたことに面食らい、すぐ返事が出てこない。ちょっと間をおいて、「そう、火曜日ね、そうだよ」と答えたら安心した顔をして、プラスチックゴミを出しに行った。
年を取り、家にこもっていると曜日もわからなくなり、いろいろな人と話もしなくなり、考えることも面倒になり、そしてボケていくことが多い。このおばあちゃんは、しっかり私に曜日を確認し、ゴミ出しをしていたが、我々が年を取ったときにきちんとしていられるか心配になった。
また、会う度に声をかけたことで親近感を持ってくれたのか、頼られたことと意外と長いセンテンスの会話をしてくれたことにも驚きと感謝である。
今朝の出会いに、たくさんの教えを受け、すがすがしい気分で事務所に入った。