恐ろしく!長ーい”めーる"

お産のために帰郷している娘からお仕事中にメールが届きました。


 タイトル  「訪問者」

ぐぅー。すぴぃー。
あー、冬の昼寝は最高だ。私は妊娠9ヶ月の妊婦。里帰り中。みんなが気を遣ってくれる、甘−い日々を過ごしている。
『ピンポーン』
(少しの間)うっ。妊婦+ここは二階+昼寝のピーク。迷う。でもなぁ。実家だし。近所の人だったら?ブルルッ。悪い印象は与えてはいけない。。
「はーい。」(トントントン)(ガチャ)?遅かった?
と、思ったら、、走ってきた。知らないおばちゃん二人。走らせてごめんね。でも、もしかして、宗教?
「こんにちは。お忙しいのにごめんなさい。宗教ではないんですけど、『倫風』という本を配ってまして。」
しまった。あけてしまった。宗教ではないと言っているが、明らかに宗教系である。「あー、あのー。(の間に断る口実、考え中。)」って行ってる間に来ましたよ。宗教系マシンガントーク
「あ、赤ちゃん産まれるのねー。」「あ、はい。あのー。(悪そうな人じゃないだけに…)」「いつ産まれるの?」「あー、えーと、1月ですけど。(ずっと笑顔だし。どうやって…)あのー。」「もう性別分かるの?」「わかりますけど、あのー。(ってか、関係ないよね?)」「どっち?」「え?そこまでは…(言いたくないし。お願いだ、帰ってくれー)」【〓】
「そんな人に読んでもらいたいのよ。」
「あ、すいませんが、ここは私の家じゃないし、いつも受け取ってないと思うので…(よし〓言えた。ガッツポーズ)」「あらぁ。里帰りなのね。どこに住んでらっしゃるの?」「(わぁー〓)そんなことまで言えません。ごめんなさーい。(はぁ、もう、妊婦限界!このトークにも、扉を支える手も靴下だけで玄関に降りてる足も!)」(ガチャ。カチャ。)
う。勢い余って、鍵まで閉めてしまった。感じ悪。私。ごめんなさい、おばちゃん達。セールストークいっぱいさせといて、結局、断っちゃった。最初からバシッと言えば良かったんです。これは性格なんです。どうか、実家に恨みをぶつけないでね。お花を取っていかないでね。洗濯ピンチ、取っていかないでね。
なーんて、自分の実家の玄関でマシンガンを放たれ、へとへとなのに関わらず、自分の印象を最後まで気にする、小心者の妊婦でした。
12月はじめの『訪問者』にはお気をつけあれっ!!

   !娘も戦っているんだなあ!